授業担当者 | 人間・環境学研究科/td> | 教授 杉山 雅人 |
フィールド科学教育研究センター | 助教 大和 茂之 |
群 自然・応用化学系科目群 | 単位数 2 | 開講期 前期集中 | 対象回生 全回生 | 対象学生 理系向 |
授業のテーマと目的
化学系全学共通科目「基礎物理化学A・B」、「基礎有機化学A・B」、「基礎化学実験」、
での学習成果をもとに、更に進んだ化学の専門領域での実験を通して、
化学研究遂行のためのより深い知識と技術の習得を図る。
湖と海の化学調査を行って、水圏での化学成分の分布状態を知るとともに、
その成立要因を化学的のみならず生物学的・物理学的過程から総合的に考察して、
水圏化学・地球化学・環境化学の知識と技術の基礎を習得する。
天然試料の収集や処理の操作を通して野外化学調査の手法とその意味するところを学ぶ。
自然を研究の題材とするフィールド科学の楽しさと難しさに触れる。
授業計画と内容
夏期休業期間を利用して、滋賀県の琵琶湖と和歌山県の田辺湾で湖と海の化学調査を行います。
琵琶湖での調査は本学生態学研究センターの、田辺湾での調査は本学フィールド科学教育研究センター
瀬戸臨海実験所の協力を得ます。両センターそれぞれ所有する研究調査船に乗船して、
湖上・海上から調査をします。琵琶湖での調査は1日の予定です。採取した試料の分析は翌日に
吉田南構内の化学実験室で行います。田辺湾での調査は同実験所の宿泊施設を利用して、
4泊5日の予定で実施します。
実験・調査の内容は次のとおりです。
1.調査船に乗船して現場観測、水質分析のための試水採取 |
2.溶存酸素量・pH・塩分・無機イオン濃度・栄養塩濃度の測定による水域の化学動態の解析 |
3.クロロフィル濃度・透明度・電気伝導度・水温の測定による水域の物理・生物動態の解析 |
4.瀬戸臨海実験所周辺の磯に生息する生物の分布と生態の観察、京都大学水族館の見学 |
「基礎物理化学A・B」、「基礎有機化学A・B」、「基礎化学実験」、
などの科目を履修しておくことが望ましいですが、必須ではありません。
湖や海、自然や環境に対する強い興味が大切です。
その他,詳細は全学共通科目履修案内もしくはKULASISオンラインシラバス を参照.