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3. ヨードメトリー −漂白剤中の NaClO の定量−

概要・一般的注意

漂白剤中の次亜塩素酸ナトリウムの定量手順

デンプン液の調製

ヨウ素酸カリウム(KIO3)標準溶液の調製

  1. 精密天秤の使用法に従って,乾いた30 mL ビーカーにKIO3 0.35〜0.40 gを測り取る.天秤の表示を0.1 mg単位まで読み取る.
  2. 容量フラスコによる標準溶液の調製手順に従って,1のKIO3に蒸留水を加えて100 mLに希釈する.
  3. 測り取った重量をもとに,KIO3標準溶液の濃度を計算する.

漂白剤中の次亜塩素酸ナトリウムの定量

  1. 軽く振り混ぜた液体漂白剤をホールピペットで10 mL取り,100 mLの容量フラスコを用いて蒸留水で10倍に希釈する.
  2. 100 mLビーカーにヨウ化カリウム(KI) 約1 gを測り取り,蒸留水約10 mLで完全に溶かす.
  3. 2に,1で希釈した漂白剤溶液10 mLをホールピペットで加える.
  4. 約1 mol/L HCl水溶液2 mLをメートルグラスで測り取って加え,よくかき混ぜて5 分以上放置する.
  5. 標定した約0.1 mol/L Na2S2O3水溶液で,反応液を滴定する.
  6. 滴定5回の平均から3.3式より含まれるNaClOの濃度を求める.