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17. 微量融点測定器の使用法

概要・一般的注意

微量融点測定器 操作法・使い方


基本的な融点測定器
試料を毛細管(キャピラリー)に入れる.
  
微量融点測定器
  1. 電源(POWER)と温度調節ツマミ(TEMP.VOL.)が OFF になっていることを確認してから電源プラグをコンセントに差し込む.
  2. 電源を ON にする.
  3. 熱板に試料をごく少量(スパチュラのくぼみの 1/10 程度)取り,なるべく結晶の粒子が重ならないよう薄く広げる.
  4. 熱板の上にカバーグラスをかける.
  5. 保護カバーとルーペを熱板の上に固定する.
  6. 温度調節ツマミで温度上昇速度を次のように設定する.
  7. 上昇速度は,温度上昇が遅い場合は電圧を高く,温度上昇が速い場合は電圧を低くして調節する.
  8. 重なっていない結晶粒子に注目して,その状態変化を観察する.融け始めたときと融け終わったときの温度を記録する(例:mp 95〜97℃).
  9. 測定終了後は,温度調節ツマミを OFF にして,熱板の温度が室温付近まで下がったのを確認して,電源を OFF にする.
  10. 脱脂綿に少量のエタノールを含ませ,熱板上の試料を拭き取る.