ナレーション : 自然ろ過
- 自然ろ過は粗い沈殿の分離によく用いられます.
- ろ紙は四つ折りにし,その一方を袋状に広げて漏斗にはめ込みます.
- ろ紙が漏斗にうまく沿わない場合には,折り目を少しずらせて漏斗の角度に合わせます.
- さらに,ろ紙の密着をよくするために,重なったろ紙が漏斗に接する角の部分を斜めに切り取ります.
- ろ紙を溶媒で潤し,指で押さえて漏斗に密着させます.
- 漏斗の足が壁面に沿うようにして,ろ液の受器を置きます.
- 容器の口に撹拌棒を沿わせて,液を静かに注ぎ入れます.
- 液を入れすぎて,液面がろ紙の切り欠き部分を越えないように注意しましょう.
- 上澄み液の大部分をろ過した後,沈殿を含む部分をろ過すると効率よく進みます.
- 沈殿が必要な場合には,液と沈殿をかき混ぜながら勢いよくろ紙上に注ぎ込みます.
- 容器に残った沈殿は,ろ液を戻して容器を洗い,再びろ過します.
- ろ紙上の沈殿に残った液は,適当な洗浄液で 2,3 回洗浄して除きます.
- ろ紙上の沈殿は,それを溶かす試薬を繰り返し注ぎかけて,溶液として取り出すことができます.