ナレーション : ビュレット
- ビュレットは流れ出した液体の量を測るガラス器具です.
- 滴定液で共洗いをして,そのまま使用します.
- コックが閉まっていることを確認します.
- ビュレットはかなりの高さがあるので,床に下ろして滴定液を入れるとよいでしょう.
- 漏斗をセットして,滴定液を適当な高さまで,ゆっくりと注ぎ入れます.
- 漏斗を外し,実験台の上にビュレットを戻します.
- 次に,ビュレットのコックを開けて,少量の液を勢いよく出し,先端の空気溜りを追い出します.
- このとき,液面を 0 に合わせる必要はありません.
- 目の高さを液面に合わせて,最小目盛りの 1/10 まで値を読みます.
- 滴定する溶液にフェノールフタレイン指示薬を 2,3 滴加えます.
- 片手で包み込むようにビュレットのコックを持って,開閉します.
- すると,もう一方の手でビーカーを振り混ぜることができます.
- 片手操作が難しい場合は両手を使ってもいいですが,振り混ぜることができないので,次々滴下してはいけません.
- 溶液を滴下するたびに,容器を揺すって溶液を均一にします.
- 終点に近付くと,滴下直後に着色が見られるようになりますが,混ぜるとすぐに色が消えます.
- 徐々に着色が消える速度が遅くなっていきます.
- 終点付近では慎重にゆっくりと 1 滴ずつ滴下します.
- 撹拌しても色が消えず,溶液全体が薄く着色したところが滴定の終点です.
- このときの目盛りを読み,これからはじめの値を引いた量が滴定値となります.
- 終点を越えると反応液が濃く着色してしまい,さらに滴定液を加えても色の変化が小さいので,正しい滴定値は得られません.
- ビュレットは洗浄後,コックを開けた状態で逆さにして乾燥させます.