基本的な融点測定器
- 測定管(毛細管)に詰めた試料をシリコーンオイルが入った容器にセットして,温度計でオイルの温度を測りながら試料が溶ける様子を観察するものである.
- 微量融点測定器よりも多くの試料が必要であるが,日本薬局方で定められた測定器は基本的にはこのタイプである.
- 測定管の一端を小さなガス炎の側面で封じる.その際,測定管は細いので頻繁に回転する必要はない.
- 細かく砕いて小さく山積みにした試料に,測定管の開口部を突き刺し,試料を測定管に入れる.測定管の封じた方を下にして,実験台に静かに落として試料を詰める.測定試料の高さは1〜3 mmが適当である.
- 試料部が温度計の水銀球の中央に接するように,測定管を融点測定器にセットする.ちょうどよい位置になるようセロハンテープで枝管に固定するとよい.