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13. 吸引ろ過の操作法

概要・一般的注意

操作法・使い方

準備

  1. 三方コックを介して,アスピレーターとろ過鐘を肉厚ゴム管でつなぐ.
  2. ブフナー漏斗にゴムアダプターを差し込み,ろ過鐘にセットする.
  3. ろ過鐘の中に受器を置く.漏斗の先と受器が離れすぎているときは,受器の下にゴム板などを置いて高さを調節する.
  4. ろ過鐘とガラス板が接するスリ合わせ部分を少量の水で濡らし,ろ過鐘を軽く動かして密着させる.
  5. 漏斗にそれの内径より少し小さいろ紙を置き,溶媒を少量垂らしてろ紙を潤す.
  6. アスピレーターのスイッチを入れ,三方コックを開いて吸引し,ろ紙を密着させる.

吸引ろ過

  1. 吸引を続けながら,漏斗に試料を注ぎ込む.
  2. 沈殿が容器に残ったときは,まず三方コックを回してろ過鐘内の減圧を解き,受器に溜まったろ液をもとの容器に戻す.ろ液で容器を洗い,再び受器を準備して,沈殿をすべてろ紙上に移す.
  3. 三方コックを回して,ろ過鐘内の減圧を解く.
  4. ろ紙上の沈殿に洗浄液を加え,沈殿が十分洗浄液で潤った後,吸引ろ過する.この操作を 2〜3 回繰り返す.
  5. 小型ビーカーの底等でろ紙上の沈殿を軽く押さえながら吸引を続け,ろ液をできるだけ除く.
  6. 三方コックを回して,ろ過鐘内の減圧を解く.
  7. 続いて,三方コックを回してアスピレーターを大気圧に開放してから,アスピレーターのスイッチを止める.
    順序を逆にすると,ろ過鐘内に水が逆流する.