ナレーション
English Page
13. 吸引ろ過の操作法
操作法 TOP
>
操作法 1
> 吸引ろ過
概要・一般的注意
動画は
有機化学実験
において実習する,次の反応で生じる 4-メトキシ-2-ニトロアセトアニリドを例にとって,「吸引ろ過」を説明している.
水流ポンプ(アスピレーター)による減圧を利用して,ろ過速度を大きくする方法である.
軽くて細かい沈殿の分離に適している.
有機化合物の合成実験で,沈殿を集める場合によく用いられる.
ろ過が速いだけでなく,平らなままろ紙を使うので,集めた沈殿を掻き出すのに有利である.
三方コックの使用法に慣れておこう. →
三方コック
操作法・使い方
準備
三方コックを介して,アスピレーターとろ過鐘を肉厚ゴム管でつなぐ.
ブフナー漏斗にゴムアダプターを差し込み,ろ過鐘にセットする.
ろ過鐘の中に受器を置く.漏斗の先と受器が離れすぎているときは,受器の下にゴム板などを置いて高さを調節する.
ろ過鐘とガラス板が接するスリ合わせ部分を少量の水で濡らし,ろ過鐘を軽く動かして密着させる.
漏斗にそれの内径より少し小さいろ紙を置き,溶媒を少量垂らしてろ紙を潤す.
アスピレーターのスイッチを入れ,三方コックを開いて吸引し,ろ紙を密着させる.
吸引ろ過
吸引を続けながら,漏斗に試料を注ぎ込む.
沈殿が容器に残ったときは,まず三方コックを回してろ過鐘内の減圧を解き,受器に溜まったろ液をもとの容器に戻す.ろ液で容器を洗い,再び受器を準備して,沈殿をすべてろ紙上に移す.
三方コックを回して,ろ過鐘内の減圧を解く.
ろ紙上の沈殿に洗浄液を加え,沈殿が十分洗浄液で潤った後,吸引ろ過する.この操作を 2〜3 回繰り返す.
小型ビーカーの底等でろ紙上の沈殿を軽く押さえながら吸引を続け,ろ液をできるだけ除く.
三方コックを回して,ろ過鐘内の減圧を解く.
続いて,三方コックを回してアスピレーターを大気圧に開放してから,アスピレーターのスイッチを止める.
順序を逆
にすると,ろ過鐘内に
水が逆流
する.
ページの先頭へ
操作法 TOP
操作法 1
操作法 2