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5. ビュレットの操作法 −中和滴定−

概要・一般的注意

操作法・使い方

滴定準備

  1. コックが閉まっていることを確認し,ビュレットの上端に漏斗をセットして,滴定液を適当な高さまでゆっくりと注ぎ入れる.その後,漏斗を外す.
  1. ビュレットのコックを開けて,少量の液を勢いよく出し,先端の空気溜まり(気泡)を追い出す.このとき,液面を 0 に合わせなくてもよい.
  2. 目の高さを液面に合わせて,液面の湾部の接線にあたる部分の目盛りを読む.そのとき,目視で最小目盛りの 1/10 まで値を読む.

酸塩基滴定操作

  1. 滴定する溶液に,フェノールフタレイン指示薬を 2,3 滴加える.
  2. 溶液を滴下するたびに,容器を揺すって溶液を均一にする.
  3. 終点に近付くと,滴下直後に着色がみられるようになるが,混ぜるとすぐに色が消える.徐々に着色が消える速度が遅くなっていく.
  4. 終点付近では,慎重にゆっくりと 1 滴ずつ滴下し,混ぜても色が消えず,溶液全体が薄く着色したところを終点とする.
  5. ビュレットの目盛りを読む.これからはじめの値を引いた量が滴定値となる.
  6. ビュレットは洗浄後,コックを開けた状態で逆さにしてビュレット台に固定し,乾燥させる.