7.ガスバーナーの使用法
概要・一般的注意
ガスバーナーは,a空気調節ねじ(燃焼筒),bガス調節ねじ,c台座の三つの部分からなる.
空気量が少ない黄色い炎(不完全燃焼の状態)のままで器具を加熱すると,器具にすすが付着する.ひどい場合には,一酸化炭素中毒を起こすおそれがある.
大きい炎を小さくするときは,まず,空気量を減らしてから,ガス量を減らす.これを逆にするとバックファイヤー(筒の中でガスが燃える状態)が起こるおそれがある.
バックファイヤーが起こってしまったら,バーナーには触れずに直ちに元栓を閉じ,濡れ布巾でバーナーを十分に冷却する.
操作法・使い方
ガスバーナーの使い方を以下に説明する.
分解
ガス調節ねじと台座を指で固定し,空気調節ねじをゆるめてはずす.
台座を固定し,ガス調節ねじをゆるめてはずす.
組み立て
ガス調節ねじを締め込むと,台座のピンがガス調節ねじの上端の穴を閉じ,その締め具合でガス量を調節する.
空気調節ねじを締め込むと,空気調節ねじとガス調節ねじが密着して空気穴を閉じ,その締め具合で空気量を調節する.
点火
空気調節ねじとガス調節ねじが完全に締まっていることを確かめた後,ガスの元栓を開く.
着火器の炎をバーナーの口に近づけ,空気調節ねじに触れずにガス調節ねじだけを少しずつゆるめて,ガスだけを出して点火する(黄色い炎,不完全燃焼の状態).
ガス調節ねじは動かさずに,空気調節ねじをゆるめて空気量を増やす(炎の色は黄色から紫色へと変化).
青色の内炎が,紫色の外炎の約半分の長さになったところが最良の燃焼状態である.
消火
空気調節ねじを締めてからガス調節ねじを締める.
ガスの元栓を閉じる.